卸売業向けインストラクションコース  【コンテンツ】

卸売業の情報システム − 卸売業の情報システム体系の概要編

第50回「業務システム化の概要(その2)」

1.業務システム化の概要

(1)受注から出荷までの業務の解説

B出荷業務の概略

★出荷業務の概要
受注された情報を元に抽出条件(得意先締時間、締時間、コース別、方面別締時間等)によって出荷作業を指図し荷姿別(主にケースとバラ)にピッキング作業を行い、出荷検品を経て配送車への積込または積込待機を行います。
各部分作業においてチェックとして検品(商品アイテムが間違っていないか)、検数(数量が間違っていないか)を行います。場合によりコース/方面、小売業物流センターの行先の確認、荷姿(ケース/バラ)、商品加工(シュリンク有無)や梱包の方法、オリコンやカゴ車の指定条件(ラベル貼りや積込数、重量、内容明細など)が間違っていないかもチェックする作業が加えられます。

C出荷業務の変化と課題
★センター納品比率
卸売業企業によっては小売業物流センター納品比率が個数ベースで1〜2割から9割以上と大きな違いがあります。特に大手卸売業が中堅以上の小売業に納品する際には8割以上がセンター納品であるといわれています。
センター納品であることは諸刃の剣だと言えます。個店に配送しなくても良く、まとめて大型車(4t以上)で一度に数店舗から数十店舗分を納めることができるメリットがあります。一方で、卸売業機能として各店への配送機能が弱体化し規模のメリットを追求しきれないというデメリットがあります。8割から9割もの高い比率でセンター納品になってしまうと、各店納品には到底戻ることはできない形に落ち着いてしまいます。
★改善の停滞
作業生産性とその精度を向上させ、コストを下げていく使命がある卸売業ではありますが、利益率の低迷や人材不足等々の理由で数十年前の改善活動の勢いがなくなり、やり方を変えず、センターも変えず、情報システムも変えない卸売業が大半です。経年により改善の火は消え、引き継ぎも不可能となり、経営に問題を突きつけています。改善はどの仕組みでも永遠に続けるべきでしょう。

出荷関連

つづく(次回は第3部 卸売業の情報システム体系の概要 (1)受注から出荷までの業務の解説 D配送/得意先返品業務の概略 ほかです)

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